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2012.05.24

こんにちは。神戸相続サポートセンターの岩男です。

山崎豊子の「女系家族」を読みました。

山崎豊子と言えば、

「華麗なる一族」　「白い巨塔」　「不毛地帯」　「沈まぬ太陽」　「大地の子」　「運命の人」

など有名どころだけでも枚挙にいとまがありませんが

「女系家族」は相続を題材とした作品になっています。

女系の老舗の遺言相続が舞台となっているのですが、

相続に際しての人間模様は言うまでもなく

遺言書の効力や遺留分、代償分割、評価、

果ては相続関係の法的手続までが巧みに

ストーリーに組み込まれており

相続問題を理解する上で非常に役に立つ１冊となっています。

山崎豊子自身も、

大阪の老舗昆布商店に生まれていますので

登場人物が実在しているような錯覚を覚えるほど

描写にリアリティがあります。

小説としても、もちろん超一流で

楽しめながら読めますので

よろしければぜひご一読ください。

あとがきで山崎豊子は次のように表現しています。

「相続は現代の怪談である」

えぐるような辛辣な表現ですが

山崎豊子が言うとゾッとする響きがあります。

私たち神戸相続サポートセンターは

スムーズなご相続の一助とならねばならない

という専門家としての使命を

改めて感じさせられた１冊でした。

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