第2回相続トラブル解決講座

みなさんこんにちは。
これから相続に関するトラブルをみなさんと一緒に解決していきたいと思います。
ではさっそくですがはじめていきましょう。

第2回相続トラブル解決講座(その1)

まずは、トラブルの内容からご紹介しましょう。

私は80歳代の男性です。

本屋に出向くと「遺言書のすすめ」といった内容の本をたくさん見かけます。
また、テレビでもそういった内容の番組があり、毎回興味をもって見ていますが、
はたして自分は遺言書が必要なのかが疑問です。

私は妻に先立たれ、長男家族と暮らしています。
次男も近くに住んでおり私を含め息子2家族とも仲良くしています。
私の財産は長男家族と住んでいる都会のA市の30坪土地、建物(約3000万円)と出身地である田舎の50坪の土地(約100万)、預金500万円です。

 

さて、今日は相続問題に欠かせない「遺言書」のお話です。
ちょっと前から、遺言書がブームになっており、遺言書作成に関する本や自分で簡単に作成できるキットまで売っていますが、実際にどんな場合に遺言書を作った方がいいのでしょうか?

 

※遺言書があった方がよい場合

資産の多くが不動産の場合

個人事業をしている場合

相続人の仲が悪い場合

 

今回のケースでは、「1、資産の多くが不動産の場合」にあてはまります。
相続財産の7割が不動産という方、不動産は分けにくい財産のトップですからはっきり言って、もめます。

また、この男性のように不動産の価値に差がある場合、長男にA市の土地、建物を相続させたいと思っていても、もしかしたら次男もA市の土地、建物がほしいと思っているかもしれません。

この男性には、残された家族がいままでのように仲良く暮らせるよう、ぜひ遺言書を書いていただきたいと思います。

第2回相続トラブル解決講座(その2)

私は70歳の女性です。子供は3人おります。

15年前、夫に先立たれ、夫のうどんやひきつぎ長男夫婦と三人で店を切り盛りしています。
幸いにも店は繁盛し、駅前の一等地に店を構えております。
私の財産はこの自宅兼店舗とその土地、それから預金2000万円です。

先日、顧問税理士に自宅兼店舗、土地の価値を聞いたところ、ざっと見積もって1億円といわれました。
私に万が一のことがあった時にはもちろん、長男夫婦にこの自宅兼店舗を引き継いでもらおうと思っております。
サラリーマンに嫁ぎ気楽にしている長女、次女にもそのことは話してあり了解は得ています。
が、しかし、心配でたまりません。

 

さて、第2回相続トラブル解決講座(その2)「遺言書」のお話です。

今回のケースでは、「2、個人事業をしている場合」にあてはまります。
相続が発生すると、事業用の財産、そうでない財産、これ一切関係ありません。

事業に関係のない娘さん二人から、このうどん屋の土地が欲しいと言われたら、一切対抗することはできません。

法定相続分で分割する場合、店をたたんで土地、建物を売らなくてはならなくなる可能性も出てきます。
そこで、『長男に自宅兼建物を相続させる』と遺言書を書くことをお勧めします。

また、長女、次女の遺留分にも注意が必要です。
遺留分に関してはまたの機会にご説明したいと思います。

「3、相続人の仲が悪い場合」についてですが、最近よく聞く話で、調停等で弁護士の先生にお世話になるといったケースもよくあるようです。

そのほかに「遺言書が必要な場合」についてですが、

1.法定相続人以外への相続の場合

  1. 孫に相続させたい。
  2. 介護してくれた長男のお嫁さんに財産をわたしたい。
  3. お世話になった人に財産をわたしたい。

遺言書により法定相続人以外の人に財産をわたすことが可能です。

2.子供がなく相続人が妻と兄弟の場合

奥さんが、夫の財産をめぐって夫の兄弟と話し合いをするというのは、とてもむずかしいことです。

そこで、遺言書に、「妻に100%相続させる」と書いておくと、兄弟姉妹には遺留分がないこともあり全額妻に財産を残すことができます。

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