江戸町85番だより第51回(2021年2月放送分)
原:今日はいつもみたいな税金の話ではなく、税理士という職業についてお話しさせていこうかなと思います。あんまりみなさんにとって勉強にはならないのかもしれませんけど税理士のお仕事とかお話ししようと思うんですけど、じゃあ春くん。税理士さんってどんな仕事していると思いますか
春:企業の売り上げを管理、っていうか把握してそれを…
原:なんかだいぶん頭で考えてますね、もっと普通に言って貰っていいですよ、税理士ですから(笑)
春:税にまつわる仕事です
原:はい、まあそうですね、なんか普通の人からはね、なんか税金のことばっか考えてるんじゃないかって言われるんですけど
ジャッキー:税金のことばっか考えてるんちゃいますか、違うんですか。
原:んー、まあそうですね、20年前くらいの税理士ならそうかもしれないですけど、今はほぼ違いますね
ジャッキー:普段は何してるんですか
原:普段は資料収集です(笑)
ジャッキー:何の資料?
原:お客様の会計資料。
ジャッキー:売上とか経費の領収証とか
原:あそれはもう冗談ですけど(笑)あのー実際ですね、結構字形化とか。ブームじゃないですけどパソコンが進んで来て、とりあえず字形化っていう自分で調合を仕上げる、パソコンに入力する、っていう傾向になりつつあるので。まあその資料に関することとか、入力とかはお客様の方でして頂くことが増えて来ています。じゃあ当然税理士はなにするんだっていうと、その後の相談ですね。
ジャッキー:その後の相談?
原:はい、まあ調合がちゃんとできて税務上ちゃんと適切な報告になるようなまあ監査っていうかチェックですね。ちゃんとなっているのかっていうのはもちろん見るんですけど、それって昔の作業に近いんですね。昔で言う。そのあとに結局お客様に一番求められる、喜ばれるのはその後の相談業務ですね。分かりやすい所で行くと、税金あんま払いたくないから何とかして減らしてよ、どうやったらこれ税金安くなるのとかいうことはでてきますけども。今言われたように、ずっとずっと税金の話ばっかしているわけじゃないんですね。決算終わってすぐ、後一年あるっていうときにもうそんなときから税金の話はあんまり気にされない。
ジャッキー:そうですよね、税金のこと気にして仕事しているわけじゃないですもんね。
原:そうですね、じゃあそうなると次の話って。じゃあ春くん。ジャッキーさんすぐ答え出る(笑)
ジャッキー:ちょっと答えたらあかんかったね(笑)
春:なに…何なんでしょう。節税とか?
ジャッキー:今の話きいてた?(笑)
春:他何をしてるんですかね…
原:社長さんやったら次何が気になると思います?
春:えー売上の他ってことですよね。
原:いや、まあでも。売上ですよね。税金よりもとにもかくにも売り上げが上がらないと、何も始まらないのでどうやって売上上げようかな。どうやったら利益出るのかなとか。あとどうですかジャッキーさん。こんな話してるのかなとか。
ジャッキー:こんな話してるというよりかは逆にどんな相談をされることが多いのかなって聞きたいですね。税理士という立場でいってて、基本的には税金の計算をする役割。 いうたら仕事の中心じゃないですか。それで税理士と言う資格があるじゃないですか。そこはまあ資格がある仕事としてはそこが専門分野だけども。やって当たり前ですよね。そういう人相手に「はい、税金これだけです」って終わってるわけじゃないですよね。普段。
原:そうですね、
ジャッキー:そんな状況の中で普段クライアントさんからどんな相談を受けることが多いのかなっていうのはちょっと聞いてみたいなと思いますね。
原:分かりました。まあえっと、お買い物について。お買い物っていうのはショッピングじゃないですけどね
ジャッキー:ショッピング違うんか
原:はい、まあまあ買い物ですけど。(笑)お買い物についてどうって意見を求められることが多いですね。1つはまあ保険ですよね。保険の営業の方がよく来られたりして。こういう保険は言われたけど、どうなんやろって。いわゆる保険の営業マンはちょっと疑われているというか、これほんまにええの?みたいな売りつけられようとしているんじゃないの?と言う懸念があるのでご質問頂いてます。これくらいの経費になります。とかこういう保証がついてるからこういう面ではいいけど、こういう面ではデメリットがあるので、あんまりおすすめしません、とかそんなお話しもしますね。保険のお話ししますけれども。一番多いのは、機械を買うときにローンがええの?びーすがええの?それか側近で買うのがええの?っていうようなこと。これはね、何回言うてもよく聞かれますし、これはほんともう初歩的ですけど、しょっちゅう聞かれます。
ジャッキー:ようは設備を何か新しくするとか、購入するときの話ですね。実際はどうなんですか。どれがいいとかってやっぱあるんですか。
原:状況によりますね。
ジャッキー:会社の状況によって、あなたのところだったらこれるほうがいいですよ。みたいな感じになるんですか?
原:別途手数料っていうか、何かしら業者さんの得になるものが支払いますんで、ただ、資金に余裕がある方に限られるので、資金に余裕のない方はリースとカップもアリです。結局分割払いってことですよねーってなるので、ただまあリースとカップは経費の仕方も変わってきますので、リースは払った金額ずつ経費ってことですし、カップはですね、一旦自分の所有になってますんで、減価償却の対象になりますんで、ちょっとずつ定率法・定額法ありますけど、経費の仕方が年々変わります。
ジャッキー:払った金額というよりはそれの償却、によって変わってくるってことですね?
原:そうですね。今みたいなんがありますんで、経費の仕方とお金のあるなしとか考えて、あとは5年、リース期間が終わった後にまだ使いたいのか、別にその時点で良いのか、っていう判断もありますけども、そこらへんを考えてどれが1番お好みですかー?っていうことで選んでもらう形になりますね。選択肢出すと、こんな簡単ですけど、社長さん、特に初めての社長さんとかまあまあ分かりにくい、一緒のように見えるけど何が違うのかっていうのは良くありますね。あとはですね、辞めさせたい、職員を辞めさせたいとか、ありますね。春君、辞めさせたいとか思われてませんか?
春:思われてないと思いたい。
原:結構ね、法的には辞めさせれないようになっているんです。どっちかっていうと逆にすぐ訴えられることになってますんで分かった上で辞めさせたいけどどうしたら良いのって。でもこれね、ほんとは税理士の範囲じゃなくて、社会保険労務士の範囲。
ジャッキー:そうですね。労務ですね。
原:なので、的確な答えは出てきてないかもしれませんけど、質問が多いんでね。勉強すると、そんな知識ついてきますよね。まあそういう社会保険関係もご質問多いです。厚生年金入れたいとか入れたくないとか。っていうのも多いですね。あとまあ多いのはね、銀行の融資を受けたいので書類作っていたり、一緒に銀行行ってくださいとか社内会議資料を作って欲しいとか。会議に立ち会って欲しいとか、一緒に同席して欲しいとかっていうのも多いですね。あとは、数字にまつわる資料作成が多いので、助成金の資料を作って欲しいっていうのも結構多いです。特にね、この1年間コロナの助成金が結構ありましたんで。
ジャッキー:コロナのやつは売上の半分になってたら申請できるみたいなものもありましたもんね。
原:そうですね。何割下がってたらどんだけとかもうほんと色々あったんでね。いろんなことしましたけど。もうそれって普通のその会計の業務とは別でイレギュラーで入ってくる感じだったんで、それやっとうからってお金にもならないですけど顧客満足度を上げるというか、喜んでもらうためにお手伝いするっていうことでたくさんやりましたね。なので、税金ばっかり触っているというような考え、イメージはあるかもしれませんけど、実際ですね、電卓叩いてるとか、税理士の相談業務にあんまり電卓いらないっすね。
ジャッキー:でも昔は手計算してたんですよね。なんかね、相続かなんかの時の財産評価を出すのに出してもらったんですよって言うたやつを出してもらったことがあって全部手で計算して、紙に書いてる人がいて。すげーって思って、こんな手計算するんやとおもて。すごいなと思った。
原:いまだにいますよ、そんなん。まあちょっと高齢の方ですけどね。
ジャッキー:間違ってたんですけどね。 原:今時ね、制度自体も平等公平を追求しすぎて、難しくなりすぎてるのもあるんですね。で、計算はだいぶ難しいし、結果そのパソコンありきの計算みたいなもんになってますんで、なかなかまあ手でっていうのは難しくなってますけど、まあでもその電卓無くっても、ほとんどの仕事ができるくらい
ジャッキー:今もパソコンが優秀になってるし、ソフトもそれなりのソフトもできてるでしょ。だからある程度入力すればベースはできますよね。細かな調整はされてると思うんですけど、計算せなあかんみたいなことはせんで良くなってるんですかね。
原:今e-Taxっていう電子申告するためのソフトが国税庁が作ってるのがあるので、
ジャッキー:あれね、めちゃめちゃ優秀ですよね。
原:他のね、そういう申告ソフト使うよりそれの方が優秀な部分ってたくさんありますよね。
ジャッキー:控除とかもきちんと計算してくれますもんね。
原:やっぱ国が作ったそういう叡智を集結させたあのソフトすごいと思います。そんなんなってますんで、税理士にどういう時に依頼しようかな、今の話を聞いて、春君、どうなったら税理士に依頼しようかなって思われます?
春:なんか商売始めた時とか起業した時。
原:それってでも、税金のため? 春:税金のためです。
原:税金さえちゃんとやってくれたら良いって感じですかね?
春:はい。
原:あんまりないって言ってました、税金の部分は
春:売上の管理とか、あとはそのスタッフさんの保険のこととか、その辺のこと。
原:聞いていただいてる方に、どういう方、じゃあジャッキーさん、まとめを!
ジャッキー:基本的にやっぱ個人なんだろうな、自分でやれる人、e-Taxでも全然できるからね個人事業主とかやったらね、ものすごく良いし、あれ法人版もあったんでしたっけ?
原:法人はないですね。
ジャッキー:だから、法人なんかだったらちょっと変わってくるじゃないですか。帳簿が変わってくるので、白色、青色でまた違うんですけど、法人もね。あのー、法人になったらめんどくさいからまずはお願いしておきたいなっていうのはありますよね。で、決算書をちゃんと仕上げないといけないのでね、そこをきちっと残しておきたいなっていうのと自分で管理するよりかは専門家に任せて、きちっと管理しておいてもらった方が良いなっていうのでまず税理士かなと。ただ、税利金決算するだけやったら、そんな仕事ないでしょって思っちゃうんですよ。だったらもうちょっとこうそれにまつわる有益な情報持ってきてよっては、思ってます。そういう風にやっぱりあらゆる角度の情報を持ってきてくれる税理士さんがもしいらっしゃったらお願いしたいと、思うな、っていう。
原:まさにそこらへんが求められてて、よくある質問、相談の一つですよね。職員さんのこととか融資のこととか助成金のこととか、できるだけ税金以外の情報のお話とか、悩み事に答える時間の方がやっぱり増えてますんで、そうなってきてるんだろうなと思います。
ジャッキー:ちょっと質問なんですけど、専門分野は、税務じゃないですか?さっきの相談の中では労務の問題とか保険の問題とか色々あるじゃないですか。じゃあ労務のこととか保険のことどれくらいみんな勉強してるんですかって。税理士さんが。で、やっぱ聞いて、答えてくれるかもしれないんですけど専門家に聞くのと、税理士に聞くのではどうなのって思っちゃうこともあります。
原:例えばさっきの職員さんの労務のこととかですと、まあ初めてそういう系統の質問されたら、まあまあインターネットで見ますね。ある程度調べてそこそこの知識を自分で吸収して咀嚼して、お話しできるまでは調べて、あーこうなってるんだ、じゃあそれで喋ろかっていうのをやります。どれくらいってので言ったら一つの質問に対して1時間、2時間くらいのネットの知識ぐらいに近いと思いますけど、まあでもそういうのを年数重ねるといっぱい調べていくんで、まあちょっとずつ基礎知識が積み上がっていくって感じですかね。1回目の時はお話しできるのは一握りかもしれませんけど2回目おんなじようなことを誰かに聞かれた時にもっかい調べてこういうとこもあるんだ、こういう懸念点もあるんだってのをどんどんどんどん増えていきますんで、税務も一緒ですけど、やっぱりそういう問題にあたって準備して知識増やしていくっていうのが多いですね。だからどれくらいって言うとね、相談される機会によるというか、多いほどたくさん自分でも知識はつけていきますし、そうなるとお客さんにそういう存在でないといけないと思ってもらうような、普段話の振り方であったり、関係性の作り方をしとかないと、相談も上がってきませんよね。税金の計算だけしとけば良いって思ってる税理士もいまだにまあいます。もう大分減ったと思いますけど、そういう人たちは、やっぱそこんとこのお話し、質問しか上がってきませんので、他のこと聞かれる、そもそも聞かれることがないので、知識多分あんまりないですよね。私はまあ、色々言っちゃうし、話も振るんで、じゃあこういうの要りますとか勝手に仕事を増やしてる感もありますけど、結果の調べてお話ししてお答えして喜んでもらってるっていうのは思ってますんで、まあまあほぼなんでも分かります。なんで、良い税理士はやっぱ何でも屋さんに近いと思ってますし、他の税理士さんもね、根本的に優しいっていうか世話好きの人多いと思いますね。聞かれて答えて喜んでもらうのが自分の喜びとしている税理士はまあ大半そうだと思います。そんな感じで、世の税理士を求めている方、そんな感じで、そこで嫌な顔されるような税理士はそもそもあかんと。あかんと思います。というのんなんで。お世話好きということなんでぜひまた皆さん良かったら依頼してみてください。
おわり